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ミックスマックスミュージック。
音楽と映像のイベント。
FIX・MIX・MAX!という、札幌に類を見ない展覧会をつくりあげるにあたり、絶対にやりたかったこと。
それは、「近代美術館のなかで音楽とアートに出会うイベントをやる」こと。
音楽好きの方々がアートに出会い、アート好きの方々が音楽に出会う。
垣根なんてなくしてしまいたいのです。
そして、基本的に無音で品行方正な美術館で、かっこいい音を鳴らしたいのです。
しかし企画段階で、企画者ふたり、悩みに悩みすぎて危うく企画倒れ寸前に。
札幌の音楽関係者にアドバイスをたくさんいただきつつ、やっと骨組みができたのが、一ヶ月前。いろいろギリギリ!しかししかし、やるからにはやってやるのよ!
近代美術館で音を鳴らすことの難しさや(過去にこんな形で使われたことがないため!)
イベント企画/運営のエトセトラの大変さも、我々が敬愛するすばらしいアーティストたちの手腕によって最終的にはふっとびました。
アーティストは、ライブが4組と、DJがひとり、 VJが一組。
彼らは滅多に使わないホール形式の会場を最終的に自分たちのものにして、遺憾なくその力を発揮してくれました。
リハでいろいろあって開場が遅れたのもなんのその。
思った以上に、お客さんはたくさんいらしてくれました。
会場は、苫小牧から来てくれたDJ GAKの幻想的な音で包まれるところからスタート。
若き柔軟な感性で、個性豊かなアーティストたちの間をつなげた彼はこれから札幌でもきっとどんどん伸びてゆく新芽。要チェックです。
各アーティストごとに、イメージ通りの映像をステージ~天井に投影していたのはVJ担当JunglemanXのふたり。ほぼ照明は使わず、彼らの映像のみでステージを照らしました。数台のプロジェクターを使っての映像は、音楽に寄り添いながらもプラスαの多大な効果を生み、あらためてその力に脱帽。
ライブのトップバッター、Takaaki Suzuki。DJとしてもたぐいまれなセンスを持ち、場の空気を高めてくれる札幌のアーティスト。電子音に加えシンセサイザー、ときには笛が合わさった演奏。優しくリリカルだけど刺激的な音が、表情を変えながら、聴くものを魅了します。彼の生む曲自体の完成度が高く、会場に心地よい緊張感が流れていました。
次なるアーティストは、スケッチショウの前座をつとめ、東京のフェスSONERにも出演した経歴を持つqodibopという札幌最強電子+生音バンドのベーシスト飯岡徹のソロユニット、sofheso(ソフェソ)。電子音にベースを合わせたそのスタイルで、派手さはなくとも確実に体に入ってくる不思議な波のような、独特の音を繰り出します。計算された間の妙を聴かせてくれました。
暗転に時間を要した後、ここでガラッと空気が変わります。札幌発のハイレベルなHIPHOPユニットとくれば、MIC JACK PRODUCTION。
新作アルバムリリースを控えて道内外で活躍中の彼ら、我々のオファーを快く受けてくれ、音環境などのさまざまな難点を越えて、かましてくれました。DJふたり、MC三人の合計五人。
強いメッセージ性を孕んだライムに、しなやかに絡むサウンドが、VJの映像もあいまって、完全に彼らの世界を近代美術館に築き上げました。ふだんHIPHOPが得手ではない人も、きっとあの世界にはまりこんだはず。圧倒されるような迫力でした。
最後は、電子音とサックスを操るTaishi Kamiya。札幌でkuというバンドを経てのソロユニット。彼の手にかかると、サックスはただ主張の強いメロディを奏でる楽器ではなく、ノイズにもなり、電子音にもなりうるものに変わります。音を知り愛する彼のエレクトロニカに近いサウンドが、イベントのおわりを穏やかでそして彩り豊かに締めくくりました。
お客さんの中には、展覧会を見に来たついでに偶然立ち寄ってくれたような方もちらほらいらして、私たちの当初のもくろみが叶ったことを、とても嬉しい気持ちで見守りました。
始まるまでは長くとも、本番はあっという間に過ぎるもの。
聴き届けてくださったお客様、音響スタッフさん、近美関係者さん、協力してくれた人たち、急場を臨機応変にしのいでくれた若きボランティアスタッフのみんな、この企画にゴーサインを出し、骨を折ってくれた実行委員長端 聡氏、なによりかつてないであろう場での演奏を快く引き受けてくださった我々の大好きなアーティストのみなさま。
ほんとうにありがとうございました!
おかげで無事、イベントがかたちになり、終えることもできました。
そして、もう、つぎのたくらみは始まっています。
アートも音楽も、つながって、たのしいこともっとたくさんしたい!
MIX・MAX・MUSIC!は課題と情熱と感謝とをたくさん積んで、次に向かうのです…。
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